お酒は目上から目下に注ぐのが原則 お流れ頂戴とは 目上から酒を頂くという意味

全員からお流れを頂戴するということは 亭主正客を含めて全員目下 即ち 全員平等

一週目 亭主 全員に一献注いで 海の物を取る   正客の所へ戻る

二週目現在のやり方は カッコ部分を省略してしまっている)

 亭主 お流れ頂戴

 正客 どうぞ御別杯お持ちだしを

 亭主 別に持ち合わせがございませんといって 亭主の杯を貰うため杯台を亭主に出す

 正客 自分の杯を懐紙で清め 杯台に乗せ 亭主に送る

    (亭主 燗鍋の向きを 正客に向ける)

    (正客 ご亭主に八寸を取ってあげたいのでと言って 燗鍋を次客に送る)

    (正客 八寸をお取り致しましょうと亭主に言って 八寸の折敷を亭主に乞う)

 亭主 八寸を 正客に向きを変えて渡す

 正客 亭主分の八寸を懐紙に取り 八寸の折敷と 懐紙に取った亭主分の八寸を亭主に返す

 次客 (「正客の代わりに では私がお注ぎいたしましょう」と言って) 亭主に酒を注ぐ

亭主 杯をあける

 次客 お流れ頂戴と亭主に 杯を乞う

亭主 杯を清めて 杯暫時拝借と正客に断わり 次客に酒を注いで 燗鍋は三客より注いでもらえるように向きを変えて置く

亭主 正客と次客に 山の物を取ってあげる

亭主 次客が杯をあけると 次客にお流れ頂戴といって 末客より酒を注いで貰うように燗鍋の向きを変える

末客 亭主に酒を注ぐ(次客のお流れ) 亭主が杯をあける

末客 お流れ頂戴

亭主 末客に酒を注ぎ(亭主のお流れ) 山の物を取ってあげる 末客杯を開けると お流れ頂戴と 末客に乞う

末客 亭主に酒を注ぐ(末客のお流れ)

三週目

 正客の面で戻り

 亭主 長々と拝借いたしました と言って 正客に一献注いで 正客にお流れ頂戴

 正客 亭主に一献注ぐ 亭主杯をあけると 正客これにて御納杯をと言う

これは丁度 続き薄茶の正客と次客のお茶の頂き方と似ている

この様に読み解くと様々な方法が考えられる

たとえば 二週目最初のお流れ頂戴で 次客に燗鍋の向きを変えるのではなく

正客に向きを変えて正客から 最初にお流れを貰うというような方法もある